中国地方【2023年貿易概況(速報)】
投稿日:2024.02.19
広島税関支署調査
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◆さて、広島税関支署調査により中国地方の2023年の貿易概況(速報)は、輸出額が輸入額を上回り、5866億円の貿易黒字と報告しました。
石炭や原油の価格高騰が一服し、最大の赤字だった前年から一転したもようです。
◆輸入額は6兆2830億円と前年より13・9%減、3年ぶりのマイナスになったとのこと。
◆輸出額は自動車などが好調で6・9%増の6兆8697億円、3年連続のプラスで最大でした。
黒字は2年ぶり、前年は確認できる1979年以降で最大の8746億円の赤字。
支署は「円安傾向は続いたものの、石油や石炭などの価格高騰が緩和し、輸入額が大きく下がった」と見解を示しています。
◆輸出の品目別は、
- 自動車が2兆2606億円と34・2%増。
- 半導体製造装置は15・4%増の5248億円、
- 船舶は43・2%増の3637億円。
- 鉄鋼は1兆392億円で12・9%減。
輸出先別は自動車の好調な
- 米国が21・1%増、
- 欧州は58・3%増。
◆輸入額の品目別では石炭が1兆1460億円と21・5%減、原油および粗油は23・4%減の1兆2511億円。
輸入元は原油産地、
- 中東が18・2%減。
- オーストラリアも石炭の価格下落で20・8%減。
◆輸出元の県別では
- 広島が10・1%増の3兆234億円、
- 山口も14・0%増の2兆5656億円、いずれも自動車が伸びたようです。
他の3県は減少した。
- 鳥取は鉄鋼が落ち込み11・0%減、
- 岡山は石油製品が特に減り10・3%減。
輸出入を合わせた中国地方の貿易総額は13兆1527億円で4・2%減少しました。
<↓画像:中国新聞デジタル引用>