中国地方の2023年度設備投資計画
投稿日:2023.08.12
~日本政策投資銀行中国支店調査~
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先日、2023年度の設備投資の動向調査によると、中国地方での6月時点の投資計画は6717億円と前年実績より36・1%増える見通しと報告がありました。
4年ぶりの増加で、計画としては記録が確認できる1999年度以降で最大の伸び率となった模様です。
中国支店長は「製造業を中心に生産能力の増強などが目立ち、明るい投資といえる」と説明しました。
「半導体不足や資材価格の高騰で22年度の計画が23年度にずれ込んだものも多い」ことを指摘。
伸び率は全国平均の20・1%を上回り↗、全国10地域の中で4番目に高い水準となりました。
<画像:中国新聞デジタルより>
~規模別~
- 資本金10億円以上の大企業が34・6%、
- 10億円未満の中堅企業が38・7%それぞれ増加。
~業種別~
- 製造業が4940億円で39・4%増。
- 自動車など輸送用機械が50・6%増。
- マツダは電気自動車(EV)など電動車を開発していて、部品メーカーが設備を導入。
- 生産能力を増強する鉄鋼は2・3倍と大幅に伸びた模様です。
~非製造業~
- 非製造業1777億円で27・6%でプラス。
- 運輸は車両の更新や社屋の新増設で23・0%増。
- 卸・小売りも新規出店や既存店の改装で14・3%増。
~県別~
- 全体の35・4%を占める広島が47・9%増と、4年ぶりにプラス。
- 山口は47・1%増、製造業に加え、再生可能エネルギー関連の設備投資などで非製造業も大きく増。
- 岡山は輸送用機械などの製造業が増える一方、非製造業が減り、全体では0・4%のプラス。
- 島根はサービスや卸・小売りが増え、46・6%増。
- 鳥取は6・1%増の見通しです。
調査は6月23日までに資本金1億円以上を中心にした全国の9434社に実施。
57・6%の5432社が回答し、770社が中国地方で設備投資計画があると回答。