中国地方6月DI、2四半世紀ぶり上昇
投稿日:2023.07.11
〜日銀広島支店まとめ〜
いつも弊社サイトをご覧いただき誠にありがとうございます。
中国地方6月の短観が日銀広島支店より発表されました。全産業の業況判断指数(DI)は+10で3月の前回調査から3ポイント上昇↑。上昇は2四半期ぶりとなっています。
製造業で原材料費の高騰分の価格転嫁が進み、非製造業では新型コロナウイルス禍の影響が薄れ、宿泊・飲食サービスが好調でした。
支店長談▶『製造業は価格転嫁できた業種が目立ったが、卸では値上げが販売量の減少に大きく響いている』と説明しています。
【業種別】
製造業▶±0で2ポイント改善(15業種中8業種でアップ↑)
石油・石炭製品や造船・重機・その他輸送用機械、繊維などで上向いた。部品の調達難が改善した自動車は+10と10ポイントアップ↑、13四半期ぶりにプラス値となりました。
非製造業▶+18と3ポイント上昇(12業種中6業種でアップ↑)
特に宿泊・飲食サービスは+49と16ポイントアップ↑しています。
【地域別】
部品の供給制約で電気機械などが振るわなかった広島が+11で2ポイント悪化、山口は+5で1ポイント・岡山は+9で4ポイント・山陰は+10で4ポイントそれぞれ改善しています。
9月の中国地方の全産業DIは+9と1ポイントダウンを予測。非製造業で人件費の上昇や、消費者の節約志向による販売の伸び悩みを織り込んでいます。